8年生卒業セレモニーを終えて

 先日、8年生の長女の卒業セレモニーが終わりました。

 私にとっては、初めて体験するシュタイナー学校の卒業セレモニー。
どんな感じなんだろうとドキドキワクワクだったですが、当日は感動がいっぱいでした。

 まず、「さすがはシュタイナー学校!」と惚れ惚れしたのが、たくさんの音楽です。
7年生オーケストラによる素晴らしい「カノン」の演奏。教員からの合唱は、天へ続くのではないかと思うような澄んだ美しい声の重なりでした。入場も退場も、たくさんの方々の歌声の中で行われました。

 音楽のほかにも、あちこちにこの学校らしさが溢れていました。保護者の手でお花が丁寧に活けられ、どこもかしこも掃除が行き届き、まるで空気までも清らかになって、あたたかな優しさに祝福されているかのようでした。

 壇上では、担任の先生を先頭にして子どもたちが名簿順に並びます。背は大人と変わらぬほど大きくなり、自分の言葉で8年間の感想やこれからの抱負を語ります。

 その並びを見ていたら、ふと、少し緊張したような小さな子どもの面影が重なって見えてきました。そういえば、1年生の頃、同じように並んで、この学校に迎えてもらったのを思い出したのです。今より8歳若かった先生、そしてあどけなく幼かった子どもたち。自分の両隣をみれば、共に子育てをした仲間。仕事が忙しくあまり活動に参加できなかった私ですが、それでも、1年生から8年生までのたくさんの出来事が次々と思い出されました。

 ホームルームという言葉がありますが、この学校での8年間という月日は、私にとって、まさにHome<帰れる場所>を与えてくれたんだなぁと思います。卒業セレモニーは、感謝感激の1日でした。支えて下さった皆様、見守って下さった方々、本当にありがとうございました。

y.k

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