一年生の息子が四月に入学してから、二ヶ月経ちました。学校の中を探検したり、朝の時間や帰りの会を毎日同じように過ごす中で、段々と学校生活に慣れてきたように思います。事細かに学校での出来事を話してくれる訳ではありませんが、印象に残ったことを話す様子を見ていると、楽しく学んでいるのだな、ということが伝わってきます。
一年生では主に言葉と数の持つ“質”について学んでゆく、という話を担任の先生から聞きました。一つの漢字を習うにしても、その漢字がどういう成り立ちで出来たか、その漢字の持っている性質はどんなものか、というエッセンスが詰め込まれたお話を聞いて、絵を描いて、それからはじめて漢字を書く、という風に時間をたっぷりかけて学んでいきます。
ゴールデンウィークに入る前に初めて習った漢字は「木」でした。宿題が出たわけではないのですが、長い休みの間、息子は紙に「木」の漢字をたくさん書いていました。兄達が、漢字や英語の練習をしているのを、側で見ていたから、自分も真似したかったのかもしれません。でも、紙にたくさん、そして丁寧に書かれた「木」を見ていると、自分も字が書けるようになった、新しいことを学んだのだ、という喜びに満ちあふれているように感じました。学ぶ楽しさ、喜びを体験することができて、本当によかったなぁ、と思えた出来事でした。
n.m.