ついこのあいだ入学したばかりだと思っていたのに、いつのまにか息子も11年生。高等学校卒業程度認定試験(通称、高卒認定試験。以前は大検と呼ばれていました。)を受ける年になりました。京田辺シュタイナー学校では、希望する生徒は11年生になるとこの試験を受けます。
というのは、本校は一条校(※①)ではないので、たとえ高等部を卒業してもそれだけでは大学や専門学校の入学試験を受ける資格を得ることは出来ませんし、高等学校を卒業したと公的には認められません。そのため多くの生徒は本校を卒業する前に、文部科学省が実施しているこの試験を受けています。そして学校としても、高卒認定試験受験のために、補習や授業を行っています。
夏と秋、年2回実施される高卒認定試験。息子のクラスメートたちは夏休みの補習を受け、受験しました。家庭の事情でこの夏に試験を受けることが出来なかった息子は、11月に受験することになります。クラスメートから一足遅れての受験です。
ところが本校の11年生の2学期はとても忙しいのです。9月、学校が始まるとほどなく1週間の労働実習(※②)、続いて2週間の福祉実習(※③)があります。それが終わったと思うと卒業プロジェクト(※④)のテーマ発表、そして10月後半に行われる秋祭り・バザーの出店準備。
「秋の受験だと、試験勉強の時間を作るのが難しいなぁ」と息子。確かに試験勉強の時間をたっぷり取るのは簡単ではない状況です。息子、ピンチ!それでもなんとか時間をみつけて、少しずつ試験勉強をしているようです。
高等部の先生に相談に乗って頂き、家族でも話し合って、選択する受験科目を決め、9月半ばに願書を郵送しました。
英語検定試験(通称、英検)を受験したことがあるとはいえ、そのほかの教科での試験やテストを受けるのは初めての息子。心配すればきりがない状況かもしれません。
が、これも彼にとっては一つの新しい経験、色んなことを経験するのは決してわるいことじゃないような気がします。親に出来るのは、彼が元気に過ごせるように、良い眠りを得られるように、食事や暮らしのリズムに気を配ることくらいかな、そして「大丈夫!」とゆったりした気持ちでいることかもしれないな、なんて思っています。なにはともあれ、ガンバレ息子!
k/k
※ ①一条校というのは、学校教育法により認可を受けている学校のことです。
※ ②労働実習については2011年10月のブログ
「労働体験実習~体験学習①」をご参照下さい。
※ ③福祉実習については2011年12月のブログ
「福祉体験実習~体験実習②」をご参照下さい。
※ ④卒業プロジェクトについては2011年3月のブログ
「卒業プロジェクト」をご参照下さい。