アドベントの季節 ~静けさの中で~ #アドベント  #クリスマス  #ブログ | 

教室で過ごすおだやかな時間

冬の冷たい風が吹き、クリスマスに向かうアドベントの季節を迎えた学校では、子どもたちは静けさを大切にしながら過ごしています。
 
アドベントはクリスマス前の四週間の期間を指します。
 
教室やホールには四つのろうそく立てがついた『クランツ』が飾られ、毎週一本ずつ灯すろうそくが増えていきます。蜜ろうろうそくの柔らかな光と甘い香り、そして常緑樹のさわやかな香りがただよう中で、教室はおだやかな時間に包まれます。
第一アドベントでは天然石などの鉱物
第二アドベントでは植物
第三アドベントでは動物
第四アドベントでは人間
を象徴するものがしつらえなどに用いられます。
 
子どもたちは毎週、全校生徒がホールにそろって『アドベントの集い』という時間をすごすそうです。
クリスマスにまつわる話を聞いたり、演奏を聴いたり・・・心静かな時間が大切にされています。
 
 

毎日の楽しみと日々のリズム

教室には毎年異なる美しいアドベントカレンダーも飾られています。壁かけの絵のとびらを開けていくものや、小さなきんちゃく袋が日数分並んだものなどタイプはさまざま。また、鉱物学の学びに合わせて石の入ったアドベントカレンダーが用意されていたり、全員でアドベントカレンダーを手作りしたクラスもあるそうで、教室それぞれで趣向が凝らされています。

息子も低学年のころ「今日はどんな絵が出てくるかな?毎日楽しみやねん!」と目を輝かせて登校していました。こういった小さな楽しみが、暗く寒い冬の日々をより特別な時間にしてくれています。

我が家でもアドベントカレンダーを飾っていますが、朝に弱い息子が毎日開けるのを楽しみにしてすんなり起きてきてくれるので思わぬカタチで助かっています。

また、我が家では毎晩部屋を暗くしてろうそくを灯し、家族で「今日のよかったこと、うれしかったこと、伝えたいこと」などを報告し合っています。ささやかですが楽しみながら、日々の生活リズムが整えられる気がして好きな時間です。

光の誕生と広がり

クリスマスは冬至の時期の祝祭です。

冬至は一年で夜が最も長く、昼が最も短い日ですが、この日を境に少しずつ光が増えはじめます。灯るろうそくの光や香りとともに、子どもたちの心にも小さな光が生まれます。その内なる光が、温かくやさしい気持ちとともに少しづつ外の世界へ広がっていき、誰かの笑顔ややさしさにつながっていく・・・そんなふうに、アドベントの時間は私たちにも小さな幸せを届けてくれるように感じます。

みなさまが健やかに、温かなクリスマスを迎えられますように。

 

(5年生保護者)


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