ユネスコスクールとESD

ユネスコスクールとESD

日本政府の提案で始まったESD(持続発展教育)は、「Education for Sustainable Development—持続可能な発展のための教育」の頭文字で、日本では“持続発展教育”とよんでいます。

2002年の“持続可能な開発に関する世界首脳会議(ヨハネスブルグサミット)”において日本が「ESDの10年」を提案し、同じ年の第57回国連総会で、2005年から2014年までの10年を「国連ESDの10年(DESD)」とすること、そしてユネスコ(国際連合教育科学文化機関)がその活動を主導することが採択されています。現在、日本ではユネスコスクールのネットワークを活かしてESDの普及に取り組んでいます。

1年生

1年生 季節とともに過す学校生活

2年生

2年生 低学年から2つの外国語

3年生

3年生 生活の原体験となる生活科

ESDが私たちの未来を創造する

では、ESD(持続発展教育)とはどのような教育なのでしょうか。それは、私たちが将来にわたって持続可能な社会を創っていくために共に考え、行動できる人間となるための様々な学びの総称と言えます。

今までにもユネスコスクールでは4つの基本分野に取り組んできました

  • ①地球規模の問題に対する国連システムの理解
  • ②人権、民主主義の理解と促進
  • ③異文化理解
  • ④環境教育

ESDはここに新たな分野として加わるのではなく、今までの取り組み全てにESDの問題意識と視点を持つことで、今までの具体的な学びを総合的に結び付け、より深い視野と思考、そして実際の行動へ導くものとして位置付けられています。

基本的な考え方

ESDは、持続可能な社会づくりのための担い手づくりです。

ESDの実施には、特に次の2つの観点が必要です。

  • ・人格の発達や、自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと
  • ・他人との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」「つながり」を尊重できる個人を育むこと

環境教育、国際理解教育、基礎教育、人権教育等の持続可能な発展に関わる諸問題に対応する個別分野の取組のみではなく、様々な分野を多様な方法を用いてつなげ、総合的に取り組むことが重要です。

4年生

4年生 郷土の伝統に触れる二月堂への竹送り

5年生

5年生 互いを知り、たたえ合うオリンピック

6年生

6年生 畑仕事を通して自然の循環に触れる

ESDと本校の教育

日々の授業の中にあるESDの視点。本校のカリキュラムには縦横に環境教育、国際理解教育、様々な体験実習が折り込まれ、12年間の学び全てが豊かな人間性を育むことを目標に、総合的・体系的に考えられています。
また、12年間の最後に生徒たち自身が創り上げる「卒業演劇」は、ESDの求める他者との“関わり”“つながり”無くしては乗り越えられない学びです。同時に、個々人が取り組む「卒業プロジェクト」は、目標を達成するためには一人ひとりの強い意志、自律心、判断力、責任感 が求められます。

7年生

7年生 自然界の営みをダイナミックに体験する化学

8年生

8年生 世界と人間を結ぶ人間学

9年生

9年生 食を通して社会を見渡す農業実習

10年生

10年生 アジアの人々に出会う異文化交流体験

11年生

11年生 自分について社会について考える福祉・労働実習

12年生

12年生 クラスが作り上げる卒業演劇

一人ひとりの学びと行動が、未来の社会を築いていく

本校では、生徒一人ひとりが、人と共に生き、感じ、考え、共に夢を実現する力をもつこと。そして、人とのつながりを大切にしつつも、時として一人悠然と地上に立つ強さを併せもつことを願っています。そしてその願いは幸福な未来を創りだそうというESDの目的とも一致しています。


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