卒業後の進路

卒業後の進路

進路指導 ―自分で進路を見つけ出し、行動できる人に―

「自分はいったい何に興味があるのか」「自分は社会の中でどのように生きていったらいいのか」「自分の興味と社会の中で生きていくことを、どう織り合わせたらよいのか」
本校でのすべての学びの中で生徒たちは、世界、人間、また自分について知っていくことになります。そして様々な実習や労働体験・卒業プロジェクトを通し、活動しながら、時間をかけて自らの進む道を見つけ出していけることを目指しています。

高校卒業資格 ―カリキュラムの中で対応しています―

NPO法人である本校は、法的に学籍を置くことができないため、12年次卒業に際し、生徒に高校卒業資格を与えることができません。そこで、高等部卒業後の進路に必要な公的資格を得るために、『高校卒業程度認定試験』の合格を目指します。 高校卒業程度認定試験の受験準備はカリキュラムの中で行い、11年次に高校卒業資格を得ています。

大学受験対策 ―個人に委ねています―

受験対策は基本的に個人に任せています。卒業プロジェクトや演劇の経験を生かして、AO入試を利用する生徒も多くいます。

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卒業後の進路

2023年3月、第16期生が巣立ち、卒業生は286名になりました。
各々自分の進みたい道を探りつつ、自分が求める大学、短大、専門学校などへの進学を実現しています。また、卒業後自分の進路を考える模索期間を過ごす卒業生もいます。

卒業生たちの進路とそこからの歩みは個性的でさまざま。

学校報プラネッツ「明日に向かって ~卒業生の今~」より転載

平和のために私ができることを問うてみたい

第11期生(2017年度卒業)Aさん(2021年プラネッツ99号掲載)
京田辺シュタイナー学校で12年間学ぶ。2年間の宅浪生活を経て、去年、国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科に入学。コロナ対策により授業がオンラインで行われるなどの変更はあるものの、充実した大学1年目を過ごしている。
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専門学校卒業後は美容室へ就職。2024年1月スタイリストデビュー(2024年プラネッツ108号掲載)

2019年3月に卒業後、K美容専門学校へ進学。専門学校卒業後は京都府N市のN美容室へ就職。2024年1月スタイリストデビュー。(第12期卒業生 Nさん)

アパレルセレクトブランドを立ち上げ現在事業に奮闘中(2023年プラネッツ107号掲載)

6年生から京田辺でシュタイナー教育を受ける。卒業後、短大に入学。服飾専門学校に編入しスタイリスト学科を卒業。その後韓国に留学し、帰国後アパレルセレクトブランドを立ち上げ現在事業に奮闘中。10月にはブランド初となるPOPUPSTORE(ポップアップストア)を東京代官山にて開催。(第9期卒業生 Iさん)

木工芸(2023年プラネッツ106号掲載)

京田辺シュタイナー学校に開校当時の3年生から12年生まで在籍。卒業後、K伝統工芸大学校にて木工芸を学ぶ。その後、大阪府指定無形文化財保持者(木工芸)のF氏に弟子入り。現在は独立し木津川市に工房を構える。木と漆を使って、木の美しさやぬくもりを感じてもらえるものを、生活がちょっと楽しくなるようなものを制作。大切なものを長く使い続けていってほしい、との思いから金継ぎや漆の塗り直し、木工品の修理等も行っている。(第4期卒業生 Sさん)

フリーランスのヴァイオリン奏者(2023年プラネッツ105号掲載)

横浜シュタイナー学園1期生として卒業後、京田辺シュタイナー学校へ編入。 3年間学び、O音楽大学へ進学。大学卒業後はフリーランスのヴァイオリン奏者として活動し、音楽教室講師としても勤務している。(第10期卒業生 Yさん)

プロマジシャン(2022年プラネッツ104号掲載)

2019年3月に京田辺シュタイナー学校を卒業し、現在はプロマジシャンとして活動 (第12期卒業生 Yさん)

新規事業の立ち上げから、運営、事業拡大に奮闘中(2022年プラネッツ103号掲載)

大阪府枚方市生まれ。1年生から12年間、京田辺でシュタイナー教育を受ける。在学中、芸術を重んじる教育の中で、音楽三昧の日々を送る。幼稚園の年中から続けていたピアノを題材に卒業プロジェクトではピアノの弾き語りに取り組み、将来は、音楽の道で生きていくことも本気で考えた。だが、その後の人生は一筋縄では行かず、それまで内向的だった反動で興味の赴くままに世界に飛び込んでいき、自分の世界や、価値観、居場所の選択肢を広げた。世界一周の旅や、単身オーストラリアに渡り1年間を過ごした。そんな自分探しのモラトリアム期間を経て、現在は兵庫県T市で新規事業の立ち上げから、運営、事業拡大に奮闘中。(第9期卒業生 Fさん)

アニメーション学科に入学(2021年プラネッツ101号掲載)

京田辺シュタイナー学校に7年生より6年間通い、卒業後はフランス料理専門カレッジにてフランス料理を学ぶが、コロナ禍の影響で方向転換。今年の4月にKS大学のアニメーション学科に入学。(第12期卒業生 Mさん)

映画やCM等の装飾の仕事(2021年プラネッツ100号掲載)

京田辺シュタイナー学校に12年間通い、放送系の専門学校で2年勉強した後、映画やCM等の装飾の仕事をして5年目に入る。<関わった作品:映画、Netflix、実写映画、CM等>(第8期卒業生 Tさん)

文化交流や社会問題を議論する機会を提供する教育系の会社をサポート(2020年プラネッツ98号掲載)

卒業後、在学生の半数以上が留学生の大学へ進学し、国際関係学を学ぶ。大学卒業後はマーケティング代理店に就職し、インドネシア支社を経てタイ支社に駐在。
コロナ禍による約3ヶ月のステイホーム期間中「多文化理解・多様性を促進する活動に携わり、その活動を多くの人に選択肢の一つとして知ってもらうことで、自分の理想とする『自由』な社会の実現のために自分の時間を使いたい」とあらためて思う。
今は日本と世界の学生をつないで文化交流や社会問題を議論する機会を提供する教育系の会社をサポートしている。
(第4期卒業生)

音楽教員をする傍ら、ギターの演奏・レッスン活動やFMラジオのDJなどを(2020年プラネッツ97号掲載)

北海道シュタイナーいずみの学校中等部卒業後、本校高等部10年生へ編入。卒業後、大阪芸術大学音楽学科へ進学。
2017年福岡シュタイナー学園シンポジウムにてパネルディスカッションに登壇。また本校歴代卒業生の同窓会を企画。
現在は公立中学校で音楽教員をする傍ら。ギターの演奏・レッスン活動やFMラジオのDJなどを行っている。一児の父。
(第2期卒業生)

着物のデザインから染めまでを行う刺繍店に(2020年プラネッツ96号掲載)

公立小学校卒業後、東京賢治シュタイナー学校で7・8年生を過ごし、父親の転勤に伴って9年生から本校に編入。
手を動かす作業が好きだと気づき、ものづくりができる学科を探して京都造形芸術大学美術工芸学科「染織テキスタイルコース」に進学。
現在、創業明治25年という歴史を持ち、着物のデザインから染めまでを行う刺繍店に勤務。
(第7期卒業生)

リヨンのレストランにて修行中(2019年プラネッツ95号掲載)

卒業プロジェクトでは「お菓子作り」に取り組む。辻製菓専門学校・調理専門学校を卒業後、奈良のレストラン「ヒルトップテラス」に勤務。2019年10月に渡仏、リヨンのレストランにて修行中。(第9期卒業生)

国際事業の内の一つ「世界青年の船事業」に参加(2019年プラネッツ94号掲載)

同志社大学グローバル地域文化学部在籍。現在1年間の休学中で将来の進路を模索している。人生で初めて英語をまじめに勉強中。2019年1月、内閣府が主催する5つの国際事業の内の一つ「世界青年の船事業」に参加。(第9期卒業生)

「地域おこし協力隊」として(2019年プラネッツ93号掲載)

京田辺シュタイナー学校を卒業後は一浪して心理学系の大学に進学。4回生を目前に大学を1年間休学し田舎暮らしの日々を送る。現在は福岡県の内陸にある町にて「地域おこし協力隊」として鹿をはじめとした野生獣を捕獲、解体、精肉する業務にあたっている。(第4期卒業生)

自分の考えたものを作りたい(2019年プラネッツ93号掲載)

木工をもう少し学びたいという思いから、京都伝統工芸大学校に進学。京指物の技術を学びました。在学中に、自分の考えたものを作りたい、将来は独立したいという思いが強くなり、卒業後は木漆工芸作家の元に弟子入りすることに。技術は勿論の事、物の見方、考え方、様々なことを学びました。まだまだ理想には程遠いですが、1年前に独立し制作活動を行っています。(第4期卒業生)

外務省(2018年プラネッツ92号掲載)

低学年時代は、先生が他の子を怒るのを見てショックを受けるほど繊細だった。5年生で一年留学したイギリスのシュタイナー学校で超破天荒な先生に出会い、逞しい系女子に変貌。当時のロンドン同時多発テロと、ムスリムの友人の影響で、中東・イスラム・紛争等に関心を持つ。高等部時代は、卒業演劇の演出、友人達との10周年記念ミュージカル企画など、演劇にも熱中した。2018年8月に外務省就職が決定。(第6期卒業生)

酵母や微生物について研究(2018年プラネッツ92号掲載)

卒プロで、牛をテーマに北海道の牧場や奈良の牧場で働かせてもらった僕は、今奈良の生駒山にある近畿大学農学部応用生命学科の 3 回生です。毎日、酵母や微生物について研究をしています。また、農学研究会という100 名を超えるサークルで幹部をしたり、深夜にバイトをしたり、忙しい毎日を送っています。(8期卒業生)

上京して、私は演劇に関わっている(2018年プラネッツ91号掲載)

「言葉にしたらこわれてしまう」その私の譲れなさはシュタイナー学校で先 生達を悩ませていた。その思いを抱えたまま大学で日本語日本文学を学んだ。あの頃があって今。上京して、私は演劇に関わっている。「言葉になるまえに、あること」と「言葉にしたとき、うまれること」の両方への肯定を抱えて、創作をしている。5期生(2011年度卒業)

国際関係学部を卒業し、4月から外務省(2018年プラネッツ91号掲載)

卒業演劇で悲劇『マクベス』に挑んだ6期生の一人。2018年3月に立命館大学国際関係学部を卒業し、4月から外務省勤務。趣味はボクシング、美人画観賞で、好きな言葉は大器晩成。気分屋なので一見軸がないように見えるが、姿勢と生き方の軸はまっすぐだと信じている。6期生(2012年度卒業)

アウトドアアパレルメーカーの直営店スタッフとして(2018年プラネッツ90号掲載)

京田辺シュタイナー学校を卒業後、びわこ成蹊スポーツ大学を経て大阪府立大学大学院の修士課程を修了。現在はアウトドアアパレルメーカーの直営店スタッフとして勤務。3期生(2009年度卒業)

現代音楽の作曲を学ぶ(2018年プラネッツ90号掲載)

卒業プロジェクトでDTM(パソコンで使う音楽製作ソフト)を使った作曲に取り組んだことをきっかけに、卒業後は大阪にある音楽の専門学校に入学。 ポップスを中心に現代音楽の作曲を学ぶ。近い目標は歌を作る作曲家になって、カラオケで自分の曲を歌うこと。9期生(2015年度卒業)

京都の老舗旅館に(2017年プラネッツ89号掲載)

京田辺シュタイナー学校を卒業後、神戸女学院文学部総合文化学科に進学。合気道部と煎茶道部に所属し、日本文化のゆったりとした時間の流れに魅かれてゆく。2018年春からは、京都の老舗旅館に勤務予定。7期生(2013年度卒業)

日本唯一の本格的なジュエリーの専門学校に入学(2017年プラネッツ89号掲載)

プロのジュエリー職人になりたいという思いから、日本唯一の本格的なジュエリーの専門学校に入学。将来の目標は、日本を代表するハイジュエリーブランドで働き、高い技術を持って繊細な美を表現できる職人になること。8期生(2014年度卒業)

調理師専門学校に進学(2017年プラネッツ89号掲載)

調理師専門学校に進学し、今はイタリア料理を中心に学んでいる。卒業後は一般店に就職予定であり、ゆくゆくはイタリアにも行きたいと考えている。本場を見た上で、最終的にはその土地の食材にあった料理を出せるお店を持つのが夢。9期生(2015年度卒業)

視覚障がい者図書館で司書(2017年プラネッツ87号掲載)

京都ノートルダム女子大学にて大学院修士課程修了。活字を読むことが難しい読者に向けて制作された「LLブック(やさしく読める本)」というスウェーデン発祥の資料について研究し、国内での出版を目指して現在も勉強を続けています。春からは兵庫県の視覚障がい者図書館で司書として勤務予定です。4期生(2010年度卒業)

「ことばについてもっと学びたい」という興味を追いかけて(2017年プラネッツ87号掲載)

「ことばについてもっと学びたい」という興味を追いかけて立命館大学の文学部に進学。日本語学を専攻する。学生のまち京都で学ぶ利点を活かして学外の人との繋がりの中で様々な活動を経験し、現在は就職活動を前に悶々と将来を考える日々を送る。7期生(2013年度卒業)

大学で経済学・経営学を(2017年プラネッツ87号掲載)

京都大学で経済学・経営学を学んでいます。京都大学には「とにかく真面目」な人が多く、居心地が良いです。もともと経済理論を学びたいと思っていましたが、最近は経営学の組織論にも興味が出てきているので、どちらを中心するか悩んでいます。また、社会学や数学、プログラミング、スペイン語などなど学びたいことが噴出しています。普段は出不精ですが、海外旅行が好きなので大学生の間に世界のいろいろなところを旅したいと思っています。8期生(2014年度卒業)

クレモナの弦楽器制作学校にて弦楽器制作の修行中(2016年プラネッツ86号掲載)

卒業後2年間の準備期間を経てイタリアへ渡る。現在、イタリアはクレモナの弦楽器制作学校にて弦楽器制作の修行中。4期生(2010年度卒業)

その他に…
  • ●カンボジアの子ども兵や地雷の問題に心を揺さぶられ、自分のテーマとして活動しつつ、英語の力もつけて、国際学部に進んだ生徒
  • ●浪人してコツコツと勉強し、念願のメディア学科に進んだ生徒
  • ●専門学校でパティシエの技術を学び、専門店で働いた後フランスに修行に行った生徒
  • ●卒プロでテーマにした「ヘンリー8世」を専門にされている教授の下に進学し、更にそれを学びにイギリスに留学した生徒
  • ●卒プロでボードゲーム作りをテーマにし、モノづくりやデザインが好きで美術系学部に進学、大学院時には自作のボードゲームをドイツの見本市に出展。ゲームの業界に進んだ生徒
  • ●卒プロで家具作りをテーマにオリジナル本棚を製作し、大学で伝統芸術の技術を学んで家具職人に弟子入りしている生徒
  • ●ドックセラピーを行える医師になりたくて、一年浪人して医学部に進んだ生徒

学校報『プラネッツ』

『学校報プラネッツ』では、連載「明日に向かって ~卒業生の今~」にて、卒業生 たちの今の姿を紹介しています。
それぞれの道を模索しながらあゆむ卒業生たちが、今取り組んでいる事、様々な体験や抱えている思い、将来への展望などを綴っています。
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