「出会いの会」などで皆様からよくいただくご質問とそれに対する回答をご紹介します。
●学校の形態に関して
Q1.
なぜ「NPO法人」なのでしょうか?
Q2.
公的な支援はないのですか?
Q3.
法人としての経営はどこが行っているのですか?
Q4.
何か特定の宗教に基づいた学校なのでしょうか?
●教育や学校生活に関して
Q1.
テストがないというのは本当ですか? 学力はどうして確かめるのですか?
Q2.
8年間担任が変わらないクラスで、子どもたちはあきてきませんか?
Q3.
放課後のクラブ活動は何年生からですか? どんな活動がありますか?
Q4.
給食はありますか?
Q5.
テレビやテレビゲームについて、学校の方針はありますか?
●入学・編入に関して
Q1.
家族のようなクラスに編入して、子どもはなじんでいけますか?
Q2.
学童保育は受けられますか?
Q3.
学校見学や授業参観はできますか?
Q4.
通学時間について何か決まりがありますか?
Q5.
特別なケアを必要とする生徒を受け入れていますか?
●卒業に関して
Q1.
学校の卒業資格は取れますか?
●学校の形態に関して
Q1.なぜ「NPO法人」なのでしょうか?
A.学校教育法に基づく私立学校として認可を受けるためには、校舎や土地の条件、建物の大きさ、設備の充実度や一定期間運営できるための資金など、かなり厳しい条件があります。京田辺市内でこの条件を満たして認可された学校をスタートするためには、何億円という資金が必要です。私たちは1994年から「土曜クラス」の活動を続けてきました。そして目の前にいる子どもたちのためにすぐに学校を作りたかったので、学校法人へ向けて条件を満たすための準備をしていくよりも、NPO法人という形態をとることにしました。学校法人化については、将来的な見通しや教育内容、その他様々な面から現在も検討中です。
Q2.公的な支援はないのですか?
A.NPO法人は、非営利の市民活動を支援していくために法律により定められた法人です。したがって、文部科学省から認可を受けた一般の学校法人とは違います。そのため、経済面の公的支援が受けられません。現在、NPO法人の学校の扱いについて様々な動きがありますが、今のところ確たる見通しは立っていません。
Q3.法人としての経営はどこが行っているのですか?
A.京田辺シュタイナー学校には学校運営をまかせられた経営者はいません。日々の学校の運営も、5年後、10年後の学校の姿を描いていくのも、全て学校に関わる大人たちが担っています。つまり、学校の運営や経済状態に積極的に関心を寄せ、支えようとする保護者の継続的な参加がなければ、この学校を維持していくことはできません。たとえば、学校の予算を調整し、参加費(学費)を集めていくのも、校舎のメンテナンス計画を立て実行していくのも、日々の細々とした学校事務を処理していくのも保護者と教員が協力して行っています。
Q4.何か特定の宗教に基づいた学校なのでしょうか?
A.特定の宗教には基づいていません。ただ、シュタイナーの教育理念の根底には、目には見えない事柄への信頼、人間の力を超えた存在への畏敬の念が流れています。シュタイナー学校での学びや活動の中にそれらの思想が生きています。
当校では、4年生までは季節の流れとそれに伴う行事、日々語られる様々なお話などを通して、子どもたちと常に生活を共にするクラス担任によって宗教的なものがもたらされます。一方、5年生からは宗教担当の教員による「宗教」の時間が始まります。これは、より現実的・物質的な世界に向かい始める子どもたちの内に、宗教的なものへのまなざしを育むための時間です。高等部になるとディスカッションや発表なども用いて授業を進めていきます。
●教育や学校生活に関して
Q1.テストがないというのは本当ですか? 学力はどうして確かめるのですか?
A.テスト・定期考査とそれによる点数評価はありません。担任や教科担当は、授業中のやり取りや課題への取り組みなどを通して、個々の生徒の理解や定着の様子を日常的に把握しています。学年が上がるにつれ、子ども自身が自分から学ぶ態度・家庭学習も大切になるため、それぞれが自分の状態を確認するためのプリントでの学習や宿題も始まります。また、高学年以上はテスト形式の確認プリントを通して、自分で学習するということの練習も始め、基礎学習を確かなものにしていきます。
Q2.8年間担任が変わらないクラスで、子どもたちはあきてきませんか?
A.シュタイナー教育の特色のひとつに、1年から8年まで1人の担任が受け持つことがあります。担任教員は、独特のカリキュラムに基づいたメインレッスン(主要教科)を担当し、8年間の見通しを持ってそれぞれのクラスに適した形で授業を作り上げ、専科の教員と共に子どもたちを見守り、育てます。子どもたちは、教員を親のような存在として、ある時期は尊敬のまなざしで、ある時期は批判の対象として、自己の成長と共に関係も変化させていきます。友人との関係も、8年間(さらに高等部4年間も)の様々な活動を通じて向き合う事でお互いの個性をよく理解し、深い絆を作っていきます。
Q3.放課後のクラブ活動は何年生からですか? どんな活動がありますか?
A.6年生の後半から始めています。現在は、バレーボール、バスケットボール、野球、器楽のクラブと硬式テニス同好会があります。
Q4.給食はありますか?
A.ありません。お弁当をご用意ください。また、毎日10時30分頃に“おにぎりタイム”という軽食を取る時間を設けています。おにぎりや果物など、簡単に口にできるものを別に持参します。
Q5.テレビやテレビゲームについて、学校の方針はありますか?
A.テレビやテレビゲーム、コンピューターに対しては慎重です。特に低学年の間はその時期の子どもに、より配慮のある生活習慣を作っていきたいと強く願っています。それは例えば「自分の中に像を作り出すことのできる力をこの時期にしっかり養いたい」などの理由によるものです。子どもの成長の時々に必要な環境を作っていくことについては、ご家庭の協力なしには実現できません。学校と家庭が力を合わせて子どもを見つめ育てていくことが不可欠です。
●入学・編入に関して
Q1. 家族のようなクラスに編入して、子どもはなじんでいけますか?
A.何年も同じクラスで互いに成長し変化しながら付き合い続ける関係は、年月を重ねるにつれ当然深いものになっていきますが、同時に、そこに新しい仲間が加わることは、クラス全体にとってとても大きな喜びでもあります。担任も気をつけて見守っていきますので、これまで編入されたお子さんでクラスに馴染めず困ったケースはほとんどありません。一方、クラスのその時々の状況によっては、編入を受け入れられない場合もあります。
Q2.学童保育は受けられますか?
A.当校における学童保育は、教員が担うところの教育実践活動とは異なり、学童保育を必要とする児童の保護者が運営し、保護者と教員との話し合いで選任した保育者が保育活動を行っています。しかし、公立校にある学童保育のような整ったものではなく、学童保育に参加する保護者同士で話し合い、費用を負担し合い、仕事を分担し合い、一から体制づくりをしている状況です。また、この学校は長期休みが長いので、その間の全ての保育には対応しきれず、各家庭での対応が必要です。
Q3.学校見学や授業参観はできますか?
A.申し訳ありませんが、スタッフ不足で十分な対応ができないため個人の方からの学校見学のご要望にはお応えできません。学校説明会「出会いの会」や「秋祭り&バザー」など、一般の方に参加いただける催しがありますのでその機会をご利用ください。
また、ご質問の意味での授業参観は子どもたちへの影響を考慮して行っておりません。その代わり、シュタイナー教育独特の授業を大人が自ら体験する「大人のための夏の公開授業」を毎年行っています。歌やリズムに始まり、五感全てを使って体験的に学んでいく授業の一日の流れを味わう講座として、毎年、教育関係者や学生、入学をお考えの保護者の方などが受講されています。
Q4.通学時間について何か決まりがありますか?
A.お子さんの年齢にもよりますが、家から学校まで1時間を目安とし、それを越える方には引越しをお願いしています。入学したての子どもにとっては、1時間以内でも電車で通うということ自体負担であり、過剰な刺激にさらされ、疲れてしまいます。低学年ではやはり近距離からの通学が理想といえます。
入学を検討される際には引越しのことも念頭においてお考えください。
なお、現時点では当校独自の学籍はないので、学割による通学定期購入はできません。
Q5.特別なケアを必要とする生徒を受け入れていますか?
A.この学校では、現在は残念ながら治癒的、治療的に特別な配慮を行う体制は整っておりません。
●卒業に関して
Q1.学校の卒業資格は取れますか?
A.当校はNPO法人であるため、入学後も義務教育(小・中学校)の期間は法的な学籍は居住地の学校(在籍校)にあります。そのため、当校の 6年、または9年(中学校3年生にあたる)を終了しても公的な小学校・中学校卒業とは認められず、在籍校の協力と連携が必要になってきます。
現在、高等部では、卒業後の進路のための公的資格を得るために、『高等学校卒業程度認定試験』の合格を目指し、11年で認定試験を受けています。